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参考: (令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。 | 消費者庁)

今や何でもありと思われがちな「ゲーミング」の定義を個人的に考える【ゲーミングに必要な性質】

その他

ゲーミングPCの歴史は古い。今から約20年前の2002年ごろからゲーミング用途のPCが生まれ、そこからゲーミングPCのブランドがいくつも登場してきた。

2003年にはAlienwareがAlienware Area-51 というその時代には珍しいいかにもゲーミングで奇抜なPCが発売。2004年には、現在最大手と言っても過言ではないドスパラの「ガレリア」シリーズやマウスコンピューターの「G-tune」シリーズが登場と、ゲーミングPCという用語が生まれる起源となるPCが2000年代初期頃に生まれてきた。

そんな地道に成長してきたゲーミングPC界隈も2020年頃からPCゲームの発展や配信業界の活性化により、段々と一般的な物になってきた。

業界が発展すると細分化されるのは自明の理。ゲーミングPC界隈もゲーミングキーボード、ゲーミングマウス等のPC周辺機器にとどまることを知らず、ゲームにもはや直接関係ないものまでゲーミングを付けるゲーミングと言う言葉の大安売りが2023年昨今では活発化されている。

そんな今ではよくわからなくなっている「ゲーミング」の定義について今回は少し話そうと思う。

ゲーミングの定義

ゲーミング=ゲームプレイに必要な性質を持つ物

一般的なイメージはゲーミング=虹色だったり、ゲーミング=発光、ゲーミング=メカメカしいみたいな感じがあるが、冒頭に語ったゲーミングPCの歴史から見るに結論から言うと「ゲーミング」とは「ゲーマーの方がゲームをプレイするために必要な性質をもった物」に付けられる物だと言える。

その他にも現在ゲーミング○○として販売している商品と既存の商品の違いについて焦点を当てて考えてみるとこの考えに至るであろう。

森永大粒ラムネ ゲームブースター2

引用元:https://www.morinaga.co.jp/

例えばこのラムネ。一見したら普通の森永大粒ラムネと変わらないが、成分が大きく違う。

左が通常の森永大粒ラムネで右が森永のゲームブースター2の原材料。

森永大粒ラムネ 森永大粒ラムネ
ゲームブースター2
原材料名 ぶどう糖 ぶどう糖
タピオカでん粉 タピオカでん粉
ミルクカルシウム ミルクカルシウム
乳化剤 乳化剤
香料 香料
一部乳成分、ゼラチン 一部乳成分、ゼラチン
カフェイン
着色料(V.B2)
ナイアシン
パントテン酸Ca
V.B6
V.B2
V.B1
葉酸
V.B12

引用元:https://www.morinaga.co.jp/products/detail.php?id=PRD2010-02-0001

ゲームブースター2には覚醒作用があるカフェインをはじめ、血行促進作用のあるナイアシン、エネルギー代謝をよくするパントテン酸、V.B1/2/6/12、葉酸と言ったゲームをする上で役立ちそうな成分が含まれている。

ウィダー ゲーミングゼリー ゲームブースター

食品関連で言うと、同じ森永製のウィダーもゲーミング使用のウィダーを販売している。

ウィダーエネルギーとウィダーゲームブースターを比較した表がこちら。

  成分名 ウィダー
ゲームブースター
ウィダー
エネルギー
栄養成分
(1袋150gあたり)
エネルギー 150kcal 180kcal
たんぱく質 0g 0g
脂質 0g 0g
炭水化物 37.5g 45.0g
食塩相当量 0.13g 0.1g
カリウム 50mg
リン 0.45〜2.7mg
ナイアシン 12.2~22.2mg 1.0〜1.9mg
パントテン酸 2.3~18.0mg 0.46〜4.1mg
ビタミンA 0~1200μg 45〜120μg
ビタミンB1 1.0~2.5mg 0.09〜0.25mg
ビタミンB2 1.1~2.3mg 0.11〜0.21mg
ビタミンB6 1mg 0.10〜0.20mg
ビタミンB12 1.5~5.3μg 0.20〜0.67μg
ビタミンC   80〜190mg
ビタミンD 6.2~14.4μg 0.42〜1.7μg
ビタミンE   0.74〜1.2mg
葉酸 140~700μg 20〜90μg
γ-アミノ酪酸
(GABA)
28mg
ブドウ糖 8g

人体に必要な要素であるリンやカリウム、ビタミンCやEはウィダーエネルギーにあり、ウィダーゲームブースターにはない。

その代わりエネルギー代謝にかかわる成分がウィダーエネルギーの5~10倍の成分を含んでいたり、脳機能改善効果や高血圧の抑制効果のあるGABAを入れたりしている。

どの程度ゲームに反映されるかはわからないものの、ゲーム向けに成分を調整しているのは確か

バウヒュッテ ゲーミング毛布

お次はバウヒュッテのゲーミング毛布。

こちらもゲームに全く関連が無い分野だがゲーミングとついている。

目玉機能としてついている物は下記5種類。

  • スマホが弄れるアームホール機能
  • 中綿たっぷり1000g
  • 吸湿発熱×蓄熱
  • マイクロファイバー生地
  • 4色展開のゲーミングカラー

アームホール機能でソシャゲを快適に出来たり、吸湿発熱×蓄熱効果で常時暖かさを保持できる等、こちらもゲームに役立ちそうな機能は搭載しているが、ゲームに特化した性能かと言われると微妙な所。しかしゲーミングと記載。

ゲームに特化してなくてもゲームに必要な性質があるものは全て「ゲーミング」

成分しかり、快適さしかりどんなものにもゲームをプレイするために必要な要素とこじつける事が出来れば、基本的にどんなものでも「ゲーミング」と名付けが可能なのが現状。乱用されがちなのはそのためだろう。

ゲームに特化した物に名付けるのではなく、どんなに間接的であろうとゲームに必要と思われる性質や成分が入っている物ならどんな物でも名付けてOKなのが「ゲーミング」なのだ。

ゲーミング=発光

上記ではゲーミング=ゲームプレイに必要な性質を持つ物としての持論を語ったが、ゲーミング=発光や虹色や奇抜と言う意見もあながち間違っていない。この方向性を作ったメーカーはやはり奇抜PCで有名なAlienwareと発光部分を拡張させていったPCデバイスメーカーだろう。

2004年、出始めのゲーミングPCブランドのガレリア、G-tune共にケースは一般的な物が使用されていた。

例えば G-tuneのMASTERPIECEシリーズ。

出典:マウスコンピューター(https://www.mouse-jp.co.jp/)

現在はこの様なゲーミングにふさわしい見た目をしているが、最初期のMASTERPIECEシリーズはこんな見た目をしていた。まるで業務用PC。


出典:マウスコンピューター(https://www.mouse-jp.co.jp/)

他社もこの様な感じで2004年時点でのゲーミングPCは見た目より性能を重視したものが多数だったが、Alienwareは2004年時点ですでにPCケースを禍々しくして光らせていた。デザインは一昔前のSFって感じで今のゲーミングにあるフラット感はないもののリッチデザイン感あふれる素晴らしいデザインだ。


出典:dell Alienware(https://www.dell.com/ja-jp/gaming/alienware)

この路線に感化されてかBTOメーカーはここから独自ブランドのケースを変更していった。

発光という部分とメカメカしい部分を取り入れたAlienwereだが、この時代はまだ単一色の物が多い

時は過ぎ2014年頃。この頃ゲーミングデバイスメーカーは各社いままで単一だったライティングをほとんどのメーカーが同時に単一色からRGB対応のLEDに変更した。そこでのプロモーションで全色発光出来る事を見せるため、虹色を左右に動かしたりしたプロモーションが多発。今のゲーミングの元となる部分が誕生。

↑2014年発売 Logicool G910 出典:Logicool(https://www.logicool.co.jp/ja-jp)


↑Razer deathadder chroma 2014年発売 出典:Razer(https://www.razer.com/jp-jp)

そこからはLEDの大きな変更部分がなく約10年間同じようなプロモーションが多く流れた。10年も同じ事をしていればいやでも印象に残りそれが定番となる。

その結果、虹色や単一での発光をかっこいいからという理由だけで長年採用している電化製品はゲーム用のデバイスしかないと印象に残り、虹色や発光=ゲーミングという常識?が出来た。

結論

ゲーミングPCとゲーミングデバイスの歴史や既存ゲーミング商品を少しさかのぼってみた結果。

ゲーミング=「ゲーマーの方がゲームをプレイするために必要な性質を少し、或いは多く持った物」

ゲーミング=「発光や虹色」

この2種を幅広く読んだものが「ゲーミング」と名付けされると個人的に結論づいた。

少しでも上記を満たしていれば「ゲーミング」と名付けされるので幅が広く、一見全然ゲーミングじゃない物にも名付けされる事になり記事タイトル通りもはや何でもありに見えた。

↑一見ゲーミングじゃない方々

実際こじつけのような商品もあるので何でもありと言うのはあながち間違っていないのも確かだが、一応上記2種をもとにした商品をゲーミングと言うのだろう。

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