薄型レバーレスは基本ロープロファイル軸が好まれており、その中でもKailh Chocのホットスワップに対応したマシなキースイッチで100%と言っても良いぐらい選ばれるKailh Lofree製スイッチ。
このスイッチ採用率の割にスイッチ自体ショートストローク化した記事があまり乗っていないので私が最適だったと思う低ストローク化のやり方を紹介しようと思う。
ショートストローク化の最適な方法は諸説あるので参考までにどうぞ。
ステム棒側に 内径2mm 外径4mm のOリングは推奨しない
Kailh Lofree Ghost switchのステム棒側サイズは「内径1.7mm 外径3.5mm」
Kailh Lofree Ghost switchの縦断面図がこんな感じ。
cherryMX系のスイッチはリーフをステムで押してその圧で導通するが、Kailh Lofree Ghost switchは常にリーフがステム側に押されていて、ステムが下がる事によってリーフがステム側に反発し導通する。
ロープロにするために必要なのかわからないが、両者全く逆の方法をとっていてちょっと面白い。
そんな話はさておき。1つ目によくあるのが、巷でおすすめとされている、キースイッチのステム部分に厚さ1mm内径2mm外径4mmのOリングを付ける方法。
Cherry MXであればステムの棒とステムの幅がこのサイズのOリングにピッタリ合い、溝も深いのでスプリング取付時にも影響が少ない為、この方法が多く採用されている。
しかしKailh Lofree Ghost switchはステム棒のサイズが実測1.7mm。溝の外径も実測3.5mm。
内径は0.3mm、外径は0.5mmも大きく、内径2mm外径4mmのOリングはフィットしないためこのサイズのOリングはおすすめしない。
MX軸に比べ溝が浅い
一応回避策もあり、ゴムを0.5mmほど切断してしまえば外径とピッタリになるので溝にフィットして装着が可能。
しかしCherry MXと違い溝が浅い為、スプリングのズレが生じ、ステム棒に干渉してくる恐れがあるので個人的には推奨していない。
個人的おすすめ度は△。
金属スペーサーは装着可能だがサイズに注意
Kailh Lofreeのスプリングは内径3mm、外径3.4mm
もう一つの方法として金属スペーサーによるショートストローク化が良く紹介される
。金属スペーサーの良い所は、打鍵音が損なわれにくい所と、スプリングの内径より小さい物も販売しているのでキースイッチの押下圧が変化しないという所。
この際注意して欲しいのがCherry MXスプリングとKailh Lofreeスプリングは内径と外径がどちらも違うという点。
一般的なCherry MXはスプリングサイズが内径3.4~6mm、外径4mm。
しかしKailh Lofreeは内径3mm、外径3.4mmと約0.5mmほど小さい物が使用されている。
「ヒロスギCB-PCのM2サイズ」はKailh Lofreeスプリングより大きいので×
通常金属スペーサーを使用する場合「ヒロスギCB-PCのM2サイズ」がショートストロークに適している物として紹介されがちだが、M2サイズは外径3.3mmm、内径2.2mm。
Kailh Lofreeのステム棒にはめるにはぶかぶかだし、スプリングの内径より大きいのでスプリングにも干渉してしまうのでM2サイズはおすすめ出来ない。
Kailh Lofree用に購入する際は「ヒロスギCB-PCのM1.7サイズ」が外径2.5mmm、内径1.8mmとステムに丁度良く収まりスプリングにも干渉しないサイズなので購入する際はM1.7がお勧め。
ただ私はこの方法を試してないのでもしかしたら合わない可能性もある。合う前提ならこの方法はおすすめ。
ボトムハウジング側にOリング取付は簡単で丸い
最後はボトムハウジング側に大き目のOリングを取り付ける方法。
試しにキーキャップ側についていた外径8mm内径5mm厚み1.5mmのOリングをボトム側に付けてみたら感触良かったので私はこの方法を採用している。
ステム棒側にOリングを取り付けるとスプリングと干渉する問題があったが、ボトム側はスプリング部分に干渉しないOリングの置き方なので金属スペーサー同様押加圧が変化しない点も良いポイント。
外径8mm内径5mm厚み1.5mmの物だとOリングが大きく湾曲しスプリングに当たるギリギリなので、個人的には外径7.5mm内径4.5mm厚み1.5mmの物の方がおすすめ。
とまぁKailh Lofreeにはボトムハウジング側にOリングを入れると個人的には最適だし楽だと思った。
これ1つでかなりギリギリまで低ストローク化されるので、もう少しストロークが欲しい人はOリングの厚み自体を変えれば多少は変える事が可能。
Kailh Lofree Ghostで低ストローク化に悩んでる人の一つの参考になれば幸い。それでは。
キースイッチは奥が深いね…
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