チェンソーマンコラボが開催され、新規指揮官が増えるなか先日PC版NIKKEがリリースされた。
前記事でPC版はアカウント連携が出来る話をしたが今回はPC版とスマホ版でUIや戦闘時の動作等どれだけ違うのか比較をしてみようと思う。
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「NIKKE」PC版の最低スペックと推奨スペック
PC版ニケの最低スペックと推奨スペックがこちら。※2023年7月に変更有り。推奨スペックが上昇。
最低スペック | |
OS | Windows 7 64 ビット |
プロセッサー | Intel Core i3-4160 CPU @3.60GHz または同等製品 |
メモリ | 8GBのRAM |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 750 Ti |
DirectX | バージョン11 |
ストレージ | 10GB(実際の最低動作条件は上記より低いですが、低スペックではラグなどが発生する可能性があります。) |
推奨スペック ※左側=推奨スペック変更前、右側=推奨スペック変更後 | |
OS | Windows 10 64 bit |
プロセッサー | Intel Core i5-7500 CPU @ 3.4GHz → Intel(R) Core(TM) i7-13700K CPU @ 3.4GHz |
メモリ | 8GB RAM → 16 GB RAM |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1650 6GB SUPER → NVIDIA GeForce RTX 2070ti |
DirectX | バージョン11 |
ストレージ | 20GB → 30GB |
NIKKEは3Dをバリバリ使ったゲームじゃないから最低スペック、推奨スペック共に優しめ。推奨スペック表だけ見ればミドルクラスのグラボとCPUでOKって感じ。
※推奨スペックが2023年中期に大幅に上昇。2023年9月現在では体感の変化は余りないが、徐々に重くなる可能性もある。
今回使用する機種とスペック
今回使用するのは私が普段使っている Pixel 6 ProとデスクトップPC、ノートPCの3種類を使って比較する。
Pixel 6 Pro
今回スマホ版NIKKEを比較するために使う端末のPixel 6 Proのスペックはこんな感じ。
Pixel 6 pro | |
SoC | Google Tensor |
CPU | 2×2.80 GHz Cortex-X1 & 2×2.25 GHz Cortex-A76 & 4×1.80 GHz Cortex-A55 8コア, 2.80 GHz |
GPU | Mali-G78 MP20 |
メモリ | 12GB |
ストレージ | 128GB |
性能としてはAndroid最高峰プロセッサのsnapdragon888にやや劣るぐらいと言った感じ。しかしハイスペック端末には変わりないのでスマホ版NIKKEはこいつで検証。
因みにNIKKEはiPhoneの方が最適化が進んでおり、どんなにスペックが高いAndroid端末でも最上位機種同士を比較した場合iPhoneの方が優位に立てる。
デスクトップPC
次にデスクトップPCのスペック。
デスクトップPC | |
マザーボード | ASRock Z390 Extreme4 |
CPU | intel core i7 9700 |
GPU | GeForce® GTX 1070 Founders Edition 8G |
メモリ | VENGEANCE® RGB PRO 16GB (2 x 8GB) DDR4 DRAM 3200MHz |
ストレージ | WDS500G2B0B-00YS70 (500GB M.2 SSD) ※NIKKEが入っているSSDのみ表示 |
電源 | corseier RM650x |
CPU、メモリ共に推奨以上。
GPUはNIKKE推奨から1つ型落ちモデルのGTX1070だがGTX1650SUPERよりGTX1070の方が約20%ほど性能は上なので問題はない。1920×1080のフルHD環境下で今回は撮影。
※補足 2023年9月現在だと推奨スペックが上昇しているのでGTX1070では足りない。この検証はあくまで過去の推奨スペックでの比較になるのでご了承。現在私はGTX1080TIでPC版NIKKEを行っているが、特にかくついたりすることは無いので多少推奨スペックより下でも問題はなさそう。
ノートPC
最後にノートPCのスペック。
ノートPC(surface book2 13インチモデル) | |
CPU | Intel® Core™ i7-8650U |
GPU | GeForce® GTX 1050 discrete GPU w/2GB |
メモリ | 8GB RAM 1866 Mhz LPDDR3 |
ストレージ | 256GB Samsung PM961 |
こっちはややスペック不足。特にGPUは推奨スペックのGTX1650superの約半分の性能しかないGTX1050。最低スペックのGTX750tiより10%ほど性能が上だが最低要件ギリギリのグラボでどこまでフレームレートが出るか見もの。
ディスプレイ解像度は3000×2000だが動作テスト時はデスクトップPCと同じ環境下にするため1920×1080に落として撮影している。
比較
最初に記載した通り、UIやイラストの鮮明差等の見た目上の違いと動作(重さ)の比較をしようと思う。
見た目
デスクトップPCのPC版NIKKEとPixel 6 Proのスマホ版NIKKEの2つで撮った物を紹介。ゲーム内設定は全て最高設定での比較となる。基本的にPC版は横画面、スマホ版は縦画面での撮影。
デスクトップPCの画面解像度は1920×1080でノートPCの画面解像度は3000×2000、スマホの解像度は1,440×3,120の為、今回の比較ではスマホの方が解像度の違いでより美しく見える。なので単純な比較ではないが了承して欲しい。
そのほかにもPC版ではnvidiaコントロールパネルの設定によっても画質や色合いが変化する可能性がある。今回は電源のパフォーマンスと垂直同期以外は全部デフォルト設定で行う。
見た目がほぼ同じな部分
全体的にPC版の方が線自体が細く、くっきりしている印象。ただこれはPC版の解像度がスマホ版に比べて低かったり、nvidiaの設定でアンチエイリアスが効きにくい設定になっているため、それが原因の可能性はある。
端末のスペック差をなくしたら多分どちらも同じ部分なのでこのようなくくりで紹介。
ロビーの立ち絵
前哨基地
シミュレーションルーム
インクはさほど違いは見られなかった。
マップ内のグラフィック
戦闘時のラプチャーとニケ
線の鮮明差はPC版の方があり、稼働パーツ一つ一つに立体感がある。(フレームレートが安定している関係もあるかもしれない)逆にスマホ版はアンチエイリアスが効いており、線の境界がぼやけがちだが全体的に整った印象。
SDニケ
見た目が違う部分
解像度の違いから来るものでないPC版特有の違いを紹介する。
UI
UIは基本的に全て同じと言って差し支えないが、PC版には戦闘時にショートカットボタンが表示されていたり、PC用の操作設定項目が追加されていたりと細かい修正点は存在する。
最高設定時バースト画面のイラスト
バースト発動時のイラストはスマホ版に比べPC版の方がより鮮明になっている。3凸するとロビーに設定出来るバースト画面も同様。
下画像はPC、スマホ版どちらも最高設定時のバースト画面だが、PC版の方のデティールがより鮮明になっているのが見てわかる。下画像のPC版の解像度は1920×1080の物でスマホの解像度の方が1.5倍高い。しかしPCの方が鮮明になっているあたりこれに関してはPC特有の物とみられる。
※補足 2024年現在多くのバーストイラストがスマホ版でもPC同様鮮明になっていた。PCとスマホでこの差は無い物と考えて良い。
ロビーと射撃中の比較動画(PC版{1920×1080} and スマホ版)
見た目に関してのまとめ
最高設定環境下だとロビーの立ち絵、前哨基地、シミュレーションルーム、戦闘時のラプチャー、戦闘時のイラスト、全てスマホとPCほどんど同じと言ってよい。しかし前述した通り、デスクトップPCは1920×1080、スマホは約1440 x 3120での稼働のため今回比較した環境だとディスプレイの差でスマホの方が少し奇麗に見えた。
解像度の差を除けば、フルHD環境下でも線の鮮明差はPC版の方が勝っていたため、同じ条件下ならPCの方が基本的に強いと思われる。
PC版の方は良い意味で背景、ラプチャー、ニケと独立しより臨場感が増した感じに見え、スマホ版は良い意味でその3種が1つになり、絵として完成度が高い感じに見える。好みによってどっちが好きか分かれると思う。
ただバースト画面に関しては圧倒的にPCの方がよいのでバーストを奇麗に見たい人はPCでのプレイがお勧め。
動作比較
動作比較場所はこの6つ。
- 1ロビーでのフレームレート
- 2前哨基地のフレームレート
- 3フィールドでのフレームレート
- 4モダニアを積んだ対ヘレティック戦闘でのフレームレート
- 5モダニアを積んだ対ヘレティック戦闘での1回目のバーストが終了するまでのダメージ量
モダニアは端末によって火力の有無が出やすくニケの中ではバースト時端末負荷が大きいキャラ(※2024年現在 修正されマシになった)なのでモダニアをメインに戦闘の比較をし、どの程度違うのか一例ではあるが紹介しようと思う。
撮影環境は変わらず、ゲーム内設定を最高設定、デスクトップPCとノートPCは1920×1080(横画面モード)、スマホは1440×3120(縦画面モード)で行う。
ロビーのフレームレート
基本的全ての端末で60FPS張り付き状態を維持。
デスクトップPC
60FPS張り付き
スマホ
60FPS張り付き
ノートPC
60FPS張り付き
前哨基地のフレームレート
デスクトップPC
常時60FPS張り付き。流石にド安定。
スマホ
基本的に60FPS張り付き状態だがキャラが密集していると0~5FPSの減少が見られる。
ノートPC
50~60FPSを行き来。建物が多い所為かフレームレートが下がりがち。
フィールドのフレームレート
デスクトップPC
張り付き60FPS。GPU使用率も30%程度
スマホ
やや重め。移動時に55~60FPSになることがある。
ノートPC
こちらも同様移動時に55~60FPSになることがある。
モダニアを積んだ特殊個体戦闘でのフレームレート
モダニア1バースト時のフレームレートの差を検証。敵は特殊個体のモダニア。大事な部分なので動画で紹介する。
デスクトップPC
60FPSを常に安定して出せている。GPUの使用率も20~35%前後とかなり余裕がある。
縦画面も撮影したが横画面同様60FPS安定。GPU使用率もさほど変化なし。
スマホ
スマホの画面録画機能を使いながら録画。1回目の計測は55~60FPS、バースト時は40~50FPSと最高設定にしては悪くない数値であった。
しかし流石に最高設定+画面録画は荷が重すぎたか2回目,3回目と行ううちに廃熱が間に合わないのか、モダニアバースト前から45FPS当たりになり、バースト時には25~45を前後減少傾向にあった。
スマホなので致し方ない部分もあるが、長時間プレイに向かないのは残念。
因みに録画をしないで最高設定時だと通常時は60FPS張り付き、ラプチャーの個体数が多ければ60FPSを切るくらいでモダニアバースト時は40~50前後といった感じだった。しかしこちらも長時間プレイでパフォーマンスは低下傾向にあった。
ノートPC
50~60を行き来。モダニアのバースト時は40~50前後といった感じで録画していないときのPixel 6Proに近い。最少要件ギリギリのグラボを使用かつ最高設定での結果なので品質設定をいじればGTX1050レベルのローエンドグラボでも60FPS張り付きはたやすいと思われる。
最小要件のGTX750tiは今回ノートPCに組み込んであるGTX1050より約10%ぐらい性能を下げたグラボなので、察するにニケの最低要件は多分30FPS張り付きを目安にした基準にしている気がする。
モダニアを積んだ特殊個体戦闘での1回目のバーストが終了するまでのダメージ量
実際にどれぐらいモダニアのダメージ量が違うのか特殊個体のモダニアを使って検証してみる。特殊個体モダニアのエンカウンタースキップでオートでも真ん中を常に狙う設定にし、出来る限りダメージのブレは減らした。
デスクトップPC
フレームレートが抜群に安定しているPCの結果。
1バースト終了時までのダメージ量は500万前後。低い時でも480万程度といった所。
スマホ
再三言っている通り、スマホは長時間プレイでパフォーマンスが変化しやすい。なのでスマホを放置した後ニケだけを起動した1回目と、Youtube等を見た後にニケを1時間程度プレイした後に撮影した2回目の結果画像を使う。
まずはスマホを放置した後ニケだけを起動した1回目。400万台とスマホにしては悪くない結果だった。
次にYoutube等を見た後にニケを1時間程度プレイした後の2回目の画像。結果は290万台とかなり減少した。
因みにスマホ自体の解像度を下げて886×1920と大体PCの縦画面時と同じ解像度にすると長時間使用した後でも380万~400万と少し向上する。
この様に使用状況によってスコアがかなり変動してくるので、高難易度ミッションは連続使用でもパフォーマンスの低下が少ないPCでのプレイを個人的に推奨する。
ノートPC
最後にノートPCの結果。最低要件ギリギリだが400万台とかなり健闘。ローエンドグラボでもニケはギリできないことはないといった結果に。
動作比較のまとめ
NIKKE スマホ版&PC版 動作比較 | |||
デスクトップPC(自作) 1920×1080 最高設定 | ノートPC(surface book2) 1920×1080 最高設定 | スマホ(Pixel 6 Pro) 1440×3120 最高設定 | |
ロビーフレームレート | 60FPS | 60FPS | 60FPS |
前哨基地フレームレート | 60FPS | 50~60FPS | 60FPS(キャラ複数時55~60FPS) |
フィールドフレームレート | 60FPS | 55~60FPS | 55~60FPS |
特殊個体戦フレームレート | 60FPS | 50~60FPS | 計測1回目55~60FPS 計測2回目45~55FPS |
特殊個体戦フレームレート (モダニアバースト時) | 60FPS | 40~50FPS | 計測1回目40~50FPS 計測2回目25~45FPS |
特殊個体戦モダニア使用 1バースト目のダメージ量 | 500万前後 | 400万前後 | 計測1回目400万前後 計測2回目300万 |
推奨要件を満たしているデスクトップPCは最高設定でも常に60FPS張り付き状態、モダニア検証も500万台だった。特に言う事なし。
Pixel 6 ProはPCほどパフォーマンスは良くないものの、最高設定でも60FPSを維持できるパフォーマンスはあった。しかしPCと違い連続使用でパフォーマンスが低下しやすいので、高難易度等の攻略にはやや不向き。
モダニア検証も最大400万、最低290万とパフォーマンス低下に左右されがち。とはいえデイリーやストーリーをやる分にはモダニア以外はさほど変化はないのでガチで攻略したい人以外はスマホでも全然OKな気がする。
最後に最小要件をギリギリ満たしているノートパソコンについて。
これは正直思ったよりフレームレートが出ていて驚いた。フレームレートは常に60FPSとはいかないが、モダニアバースト環境でも最低40FPSあたりと悪くない。モダニア検証でも400万台と推奨要件を満たしているPCには劣るがスマホと同等な動きは出来ている。
最高設定で50~60FPSだったので設定次第では60FPS張り付きも出来る。
NIKKEにお勧めなPC
最後にNIKKEをやる上でおすすめなPCを軽く紹介して終わろうと思う。
NIKKEをする上で1920×1080のフルHD環境で60FPS張り付き状態を目指すなら今回の検証から見るに推奨スペック+20%の性能を持ったPCがあれば100%安泰と言える。※推奨スペックが大幅上昇。GTX1650super(過去推奨スペック)とRTX2070ti(現在推奨スペック)では性能が70%ぐらい違うのでNIKKEの公式推奨スペック通りの性能を持ったPCを買えば100%安泰になった。
推奨要件がかなり高くなったが、フルHD環境60FPSでNIKKEをやるだけであればこの推奨要件を満たしていなくても十分動作が可能(GTX1070レベルのGPUでもフルHD60FPSが可能)なので、気持ち性能は控えめでも良い。
下記は個人的に推奨要件から省いてよいと思う部分。あくまでフルHD環境下の話なのでWQHDでやりたい人や、まだ来ていない120FPS対応を見据えてる人は推奨要件の方が良い。
これを踏まえておすすめのBTOPCを紹介。
mouse G-Tune DG DGI7G6TB3SIW1AZ
スペックはこんな感じ
■Windows 11 Home 64ビット
■Core i7-13700F
■NVIDIA GeForce RTX3060Ti
■メモリ 32GB
■500GB SSD
Core i7-13700FにRTX3060Tiを搭載したモデル。推奨要件と同等の性能をしており、フルHD60FPSは問題なく達成できる。
今回検証したデスクトップPCより性能が上なのでNIKKEがバージョンアップで以前より重くなっている事を加味しても余裕で動くだろう。
GALLERIA RM5C-R46
■Windows 11 Home 64ビット
■Core i5-13400F
■NVIDIA GeForce RTX4060
■16GB DDR4-3200
■1TB
CPUがやや弱いものの、ほぼ推奨要件で価格もリーズナブル。ガレリアという王道ブランドだし安いし個人的にはこれが一番お勧め。
TSUKUMO G-GEAR GA7J-D230/B
■Windows 11 Home 64ビット
■Corei7-13700F
■16GB DDR4-3200
■1TB (PCI Express 3.0 x2接続)
■NVIDIA GeForce RTX 4060
先ほど紹介したガレリアよりCPUが推奨要件に近い性能をしている。
こだわりのある人は自作
PCのパーツにこだわる変態諸君はパーツ単位で買って安くまとめるなり、こだわりのあるブランドでまとめるなりすれば幸せになれる。
余談だが私もPCパーツが好きで見た目には少しこだわってたりする。最近型落ちではあるがGTX1070のfounderseditionを買い純nvidiaの外観を手に入れたので大満足。
自作PCパーツが欲しい人はツクモやアークで頼むとよい。以上。
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