アケコンのボタンは30φもしくは24φサイズが有り、自分に合う方を使おうとよく言われるが、試すためには自作なら天板を2つ買う必要があるし、既製品なら穴サイズによってもう一つアケコンを購入する必要がある。

30φアケコン持ってるが24φを試したいがためにアケコンを買う
これが値段的にもバカバカしいから、ほなら30φのアケコンでも24φのボタンを使える用に変換スペーサーを作ったろかいって話。
ブログにはしてないけど、Haute42のT16の時も24φ化用のスペーサー作った時も普通のボタン用の奴無い?って言われてたので、そこからの着想。
設計&テスト
設計
取り敢えずそれっぽく設計。種類はネジ式とはめ込み式の2つを作る事にした。


Blazeのようなファストン端子を横から刺すタイプ対応の為に横穴は大きめに。
光造形かFDMか
3Dプリンターには光造形とFDM(熱溶解積層式)があるが今回は強度の担保と手間を鑑みてFDMを採用。
フィラメントは強度と靭性重視でPETGフィラメント。
光造形は奇麗だけどサポート跡が目立つのと強度と靭性が微妙。ただ積層跡はめちゃ少ないので、ある程度強度が保証されるABSライクのUV樹脂でなら有りかもしれない。
テスト&改善
取り敢えず完成したけど、はめ込み式ははめ込み部分が薄すぎて強度が見るも無残。3Dプリンターの限界ラインの薄さ。

色々繰り返した結果、簡素化して強度担保が一番丸いという結論に至りはめ込み部分の設計変更。

あとは造形太りが無いか寸法図って微調整の繰り返し。

完成
造形が安定した最終的な3Dモデルがコレ。

三和ボタン対応出来ているかどうかわからないのが致命的ではあるものの、いろんなボタンの仕様書見る感じ多分対応は出来ている。
ボタン側への負担はあまり考慮した設計ではないので繰り返しのはめ込みは非推奨。
実際に出力した物がコレ。

取付
取付時ははめ込み式はボタンの反発部分とはめ込み枠の反発部分が重なるように装着。ネジ式はボタンの反発部分と穴が重なるように装着。



アケコンに取り付けてみるとこんな感じ。


設計の都合上天板からボタンまでの厚みが1.2mm程度上昇してしまう。強度的に限界ラインだから致し方なし。

考案通り無事24φボタンを30φの穴に取り付ける事が出来た。強度や付け外しの部分はまだ改善できる部分が有りそうだけど、ひとまずはこれで30φで24φボタンボタンを試せるようになったしヨシ。
ところで…
24φって30φより指の移動距離が短いから良いんじゃないの?これだと逆に移動距離広がってメリット薄くない?
それはそう

理論的にはそうなんだけど逆に幅が広いおかげでやりやすい可能性もあるし、人それぞれ使いやすい物が違って自分に合わせていくのがアケコンカスタムの醍醐味。理論は捨て置こう。
Boothで販売しよう
折角作ったしブログネタだけなのはもったいないのでBoothで販売中。
うちには3Dプリンターが1つしかない且つ1つあたり40分かかるので量産が出来ない。
値段はやや高めだけど、それでも良ければどうぞ。


これからもアケコンカスタムの幅を広げていきたい所。
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