前回VRHMDの選び方記事でPICO4がマストバイだと思ったので購入。
記事執筆からは2日ほどしかたっていないが、実際に購入したのは3か月前。あれから試して思うところも出てきたので今回はPICO4の開封としばらくつかってみてのレビューをしようと思う。
PICO4開封
配送箱。本体が入っている一回りデカい箱に入ってる。

外箱。

側面にはPICO4が写ってる。

背面は対応ゲームの一覧が少しだけ。

横にスライドして開封。

開けるとPICO4本体とコントローラーがすっぽり収まってる。

上側にある白い箱には充電器とUSB-CtoCケーブル、ストラップにメガネスペーサーと光漏れ防止のノーズパッドが封入されていた。

紙類も同じ場所にあった。紙類はクイックガイドとユーザーガイドとセーフティーガイドの3つ。

紙類以外の封入物全部。

外観レビュー
本体
正面には排気口とパススルー用の16MPのRGBカメラ、4つのトラッキング用のカメラが搭載。

左側側面。USB-Cが1つ。入出力端子はこれ一つ。

右側側面。USB-Cと対照的な位置に電源ボタンがある。

後頭部に前後調節ダイヤルと左右バンド部分にスピーカーが内蔵。後頭部部分にバッテリーが内蔵してあるためPICO4は後頭部が分厚く、取り外しも出来ない仕様。
このおかげでレンズ側とダイヤル側の重量のバランスが良くなっている。

パンケーキレンズ。名前が可愛い。デカい。

レンズ側のフェイスパッドは一番深い所で厚さ4センチ程度。見た感じふかふかそうだが、思ったよりプラスチックがせり出していて付けごこちは微妙。

重さは実測590gだった。他のレビュー見る限り5g程度軽いので測り方わるいかも。

バンド部分は最小状態で約16cm。

最長で約20cmと大体4~5センチ程度幅を変える事が出来る。写真で見る以上に狭くも広くもできるので、どれだけ頭がデカくても小さくても合わないことは多分ない。

コントローラー
コントローラー。斜めに付いた輪っかが特徴的。握りやすさは良く、ボタン配置はまんまQuest Touchコントローラー。スティックは入力最大値までが広いジョイコンって感じ。

コントローラーは左右で若干重量が違い、左側の方が軽く実測値で132g。通常使用時はこれに単三電池x2本を入れた重量なので170~185グラム程度になる。


電池部分ははくぼみにあるロックをスライドすると勝手に上がってきて交換出来る。

銀色の板がスプリング状になっていてロックが解除されるとスプリングに負けて上に押し出される機構。

その他付属品
フェイスパッドに付ける光遮断用のノーズパッドとメガネ用のスペーサー。

メガネ用スペーサーは取り付けると5mm~1cm位間隔が空く。



USB-Cの急速充電アダプターも付属。20Wの高速充電に対応。地味にありがたい。

USB-C to Cケーブル(USB2.0)。1mしかないので繋ぎながらの充電は厳しい。

コントローラー用ストラップ。正直いらない。

専用取り付け部分とかは無くて、コントローラーの後ろの輪っかが繋がってる部分に巻いて取り付ける方式。

しばらく使ってみて
期待通りの本体性能

この値段でこの本体性能はやっぱり凄い。最初のVR機器候補としては間違いなくお勧めできる。
解像度、視野角、リフレッシュレート、全てこの値段なら文句なしの出来。
「virtualdesktop」がPICO4に対応しているし、PICO4公式のソフト「streaming assistant」もあるのでPCVR使用は全く困らなかった。


PICO4 | Quest2 | |
---|---|---|
デバイスタイプ | スタンドアロン、PCVR | スタンドアロン、PCVR |
トラッキング方式 | 6Dof インサイドアウト (4カメラ) | 6Dof インサイドアウト (4カメラ) |
販売価格 | 49,000円(128GB),59,400円(256GB) | 47,300円(128GB),53,900円(256GB) |
解像度(片目あたり) | 2160×2160 | 1832×1920 |
視野角(水平) | 104° | 97° |
リフレッシュレート | 90Hz | 120Hz |
対応トラッキング | ハンドトラッキング | ハンドトラッキング |
対応トラッキング (コントローラー) | 静電容量センサーによる部分的な指と親指の追跡 | 静電容量センサーによる部分的な指と親指の追跡 |
パススルー | 16MP RGB カメラ | グレースケール |
重さ | 586g | 503g |
ポート | USB-C | USB-C,3.5mm |
購入時はあまり気にしてなかったけどカラーパススルーは結構面白い使い方が出来るのであって損はなかった。その気になれば部屋に女の子を召喚したりできる。おもろい。本体脇を二回叩くとシースルーモードに切り替わるのでフルカラーで周りをチェックできるのもポイント高い。

文字の視認性としては座った状態でキーボードの印字がギリ見えるか見えないかぐらい。
流石に1600万画素とはいえ遠くから文字を見れるレベルの解像度ではないが、この値段なら妥当。
重くないは正義
ここ3ヶ月近くほぼ毎日使用しているけど重くて断念したことは1度もない。軽くはないけど重くはない。
やはりバッテリーと基盤側で分断しているのが大きい。重心が前のめりにならないのがでかい。


スタンドアロン単体使用は今でも厳しい
最大の欠点はこれに尽きる。有名処のソフトが少ないのが未だネック。

最近MOONVRプレイヤーが販売されて一気に2位までいった。
最近はやっとソフト数が増えてきたがまだ足りない。というかVRchatとビートセイバーが無い時点で超痛い。あれは新規参入には必須のソフトや…。


こんな感じで増えつつはあるけどやっぱりQuest2には劣る。DMMプレイヤーもないからPC無いえちちな人は問答無用でQuest行きになるしね。
PCVR使用前提ならおすすめ出来るけど単体で遊びたい人は素直にQuest2を買う事をすすめる。
初期アプリは優秀。特に「PICO VIDEO」
初期アプリは結構よくできてる。




「PICO VIDEO」ではVRの色々な動画を無料で見ることが出来る。

VRコンサート動画も何個か無料で見れるのは凄いと思った。Vtuberのコンサート動画もあって一緒に楽屋までいけた。おもろいし普通に凄い。アイドル好き用にAKBのコンサート動画とかもあった。

純正フェイスパット硬すぎ
純正の前頭部にあるフェイスパッドと後頭部にあるパッドは硬すぎてゴミ。

軽く付けてても1時間が限界で額と頬がむちゃくちゃ痛くなる。後頭部の同様。PICO4は絶対フェイスパッドは別で購入した方が良い。

後頭部のパッドも取り外せる様になっているんだけど、確認してみると真ん中の部分クッションなさすぎ。これは痛くなるのも当然。


ポートが少ない
やっぱイヤホンジャックは必要だったよ。ビートセイバーとかの音ゲーをやる時にワイヤレスイヤホンだと遅延が多くて厳しい。
USB-Cが1つしかないのでハブとかがあれば便利。
私はGIISSMOっていう中華メーカーのUSB-Cハブを本体脇に固定して付けてる。

のちのち専用記事書く予定のこのハブPICO4ユーザーにおすすめ。
まとめ
予算があまり出せないながらも高画質、高視野角でVRをやりたい人には「PICO4」はおすすめ出来る。
使ってみるとやっぱQuest2の方が上だったかなーってとこもあるが、不満点が出てきたら、サードパーティ周辺機器を追加すればどうにかなるので現状では不満を泣き寝入りすることはなく、個人的に良い買い物だった。
惜しいのは「virtualdesktop」でハンドトラッキングに対応していない事ぐらい。それ以外はほぼ完璧な出来。最高。PICO4万歳。

PICO4の周辺機器を語った回はこちら
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